フレスコボールの普及についての考えを書いたよ!〜フレスコボール ジャパンオープン2015を終えて〜
先週末の余韻がまだ残ります、わかつき(@wakatsuba)です。
先週末8月8日、9日にフレスコボールジャパンオープン2015が開催されました。もちろん僕も出場しました。 ・鳥取県大山町から友達が遊びに来たよ!〜フレスコボールジャパンオープン2015 1日目〜 ・日本初の大会にみんなで出たよ!~フレスコボールジャパンオープン2015 2日目~
大会結果についてはフレスコボール協会さんの公式ブログを読んでいただくとして。僕が1月に入ってから続けてきたフレスコボール関連の活動がいったん一区切りになった感覚です。燃え尽き症候群ではありませんが、やはり大きなイベントごとが1つ終わると達成感か(大会運営していたわけじゃないけど笑)、充足感に包まれています。
今日の記事では、フレスコボールとの出会いとこれからの活動について書いていきます。
フレスコボールとの出会い
フレスコボールとの出会いについて書きます。
僕がフレスコボールと出会ったのは、今年に入ってから。「2015年は仕事以外のプライベートでスポーツに携わるなんらかの活動がしたい」と考えていた僕は、1月中旬ごろにあったスポーツビジネス関係者の交流会に参加しました。
そこで元々の友人でありフレスコボール協会に所属するさわなが君(@wasanaga)に久しぶりに会いました。彼がフレスコボールに関する活動を行っていたことは以前から知っていたので、他のトピックや雑談を交えながらフレスコボールについて聞いてみました。
・日本協会ができたのは最近で、まだまだ競技人口も普及者も少ないこと ・サッカーW杯やリオ五輪など国際的スポーツイベントが熱い、ブラジル生まれのスポーツであること ・今年初めて世界大会が行われるなど、まさにこれから盛り上がるだろうということ
そんなことを聞いていると「これってタイミングとしてかなり面白いよね」と思うようになりました。後日「僕もフレスコボール普及活動をしたい」と伝え、協会には属さず個人レベルで普及活動に携わることになりました。
元々フレスコボール自体にはそこまで強い興味があったわけではありませんが、気がついたら4月にはフレスコボールの日本の本拠地である三浦海岸に移住してしまうくらいフレスコボールにハマっていました笑。いやぁ、人生わからないものです。
実際に行った普及活動について
とてもシンプルです。大きく、3つのことを行いました。
1.「フレスコボール de 朝活」の実施
自分の友達を対象にした体験会を複数回行いました。
実情は体験会というほど堅いものではなく、休日の午前中に大きめの公園に集まり、フレスコボールで朝活をして楽しんでいただけです笑。毎回友達に友達を呼んでもらい、10〜15人程度の規模でわちゃわちゃ行っていました。 「とにかくフレスコボールを知ってもらい、楽しんでもらおう」というゆるいコンセプトで、1月末から三浦海岸に引っ越す3月末までの3ヶ月間で8回ほど実施しました。ほぼ毎週末「フレスコボール de 朝活」やっていました。リア充感満載ですっごく楽しかった笑
「フレスコボール de 朝活」を含む様々なところで僕とフレスコボールをやってくださった方を「ゆるふわフレスコボールの会」というFacebookのグループに招待しているんですが、8月12日時点で100人以上の大きなグループになっています(三浦海岸夏小屋の横でも大勢の方とフレスコボールをやったので、実際は200人近い人とフレスコボールやってきたことになりますw)
まさかこんなに多くの方とフレスコボールやるとは思ってもみませんでした!参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました!
「フレスコボール de 朝活」の集客の工夫やイベント設計の考え方などなどは、またいつかじっくりまとめたいと思います。詳しく知りたい方は、僕のTwitterやFacebookからメッセージいただければと思います。
ちなみに、三浦海岸に引っ越してからは基本的に体験会の体裁は取らず、三浦海岸の僕の家に遊びにきたついでにフレスコボールで遊んでもらうといった形をとっていました。
2.積極的な情報発信
これもシンプルです笑。FacebookやTwitter、Instagramなどで「フレスコボールやるよ!」「フレスコボール楽しいよ!」と写真つけて投稿していただけです笑。あとはブログ書いていました。基本的に使える情報発信ツールはなるべく使うようにしていました。
「わかつきはしゃもじみたいなラケットスポーツやっているけど、あれなに?笑」と会う人に言われたときは、「よっしゃ」と思いましたね笑
3.「普及させたい人」を増やす
これは一つ工夫しました。とにかく日本での認知度がまだまだ低いスポーツなので、フレスコボールを「やりたい人」を増やすより、「普及させたい人」を増やした方がより多くの人に知ってもらえると思いました。
僕から始まった流れなわけではありませんが、結果として僕以外にもフレスコボール普及活動に携わる友達が出てきました。
ほぼ僕と同時期にフレスコボール普及活動に携わりはじめた長ちゃん(@SsfRn)。
お台場のビーチでフレスコボール交流会を何度か行い、スポーツ好きな平成世代が集まる「Heisei Sports Community」の代表を務めています。ちなみに写真で持っているのはフレスコボールではなくビーチテニスのラケットです、あえてね。
「フレスコボール de 朝活」に何度も参加してくれ、地域おこし協力隊として移住した鳥取県大山町でフレスコボールを普及させてくれているまーしー(@maashii_taiyo)。
僕も鳥取県大山町まで遊びにいって、フレスコボール体験会を行ったり。
ジャパンオープン2015に大山町から2ペア参加し、3位入賞をしていったことは記憶に新しいですね笑
この「普及させたい人」を増やす取り組みにはかなり手ごたえを感じているので、今後も注力していければと思います。地域おこしやコミュニケーション・交流会などのツールとしていい立ち位置になるんじゃないかと。
ざっくりですが、僕がこの半年ちょっと行ってきたフレスコボール普及活動について書いてみました。
これからのフレスコボールについて考えよう
まず、下記の図をご覧ください。
スポーツ自体の区分け、特性による分類に関する情報があまりなかったので、自分で作ってみました。マトリクスではなく、4要素あるものだと思っていただければ幸いです。
各要素について補足しておきます。
・競技 競争要素、対戦要素のこと。プロスポーツや競技会など、勝利や優勝を目指し相手と競い合うこと。
・健康 身体活動としての「運動」の要素のこと。健康づくり、健康的な生活を送るために行うこと。
・エンターテイメント 演技やパフォーマンスなど「魅せる」要素のこと。直接的な勝ち負けではなく、技の美しさやダイナミックさなどをオーディエンスに披露すること。
・レジャー 「遊び」の要素のこと。スポーツそのものを楽しむこと。
今回は「スポーツの普及・発展活動において注力すべき領域」を考えられればいいので、ざっくりと。フレスコボールの普及活動では、どの領域に注力すれば良いのでしょうか。
まずは別のスポーツで簡単に考えてみます。例えば、
・サッカーの普及、発展
サッカーは競技人口も多くプロリーグも存在し、W杯という大きな目標・指標もあります。より発展させるには、国際競技力向上を最終目標とした「競技」面での強化や、よりJリーグの来場者を楽しませる「エンターテイメント」面でのさらなる改善などが注力ポイントだと思います。「強くする」「楽しませる」。
・マラソンの普及、発展
対してマラソンは、トップアスリートに加え昨今の市民マラソンブームもあるので各種大会の充実という意味で「競技」面での強化、手軽に取り組みやすく自己管理にも向いているので「健康」面での訴求が注力ポイントですかね。もちろん、皇居ランなど「レジャー」面での訴求もありますが。
では、かくいう
・フレスコボールの普及、発展
「レジャー」面、「エンターテイメント」面を意識した普及活動がポイントだと思っています。
・「レジャー」面
先述した通り「フレスコボール de 朝活」をはじめ200人近い方とフレスコボールをやってきました。あくまで「ゆるふわ」なスタンスでやっていることもあり参加者の方には往々に満足していただけました。この「ゆるふわ」なスタンスがフレスコボールには合っていると感じていて、「公園でやるバドミントン」のような立ち位置が1つ最適かと。
コミュニケーション要素が強いスポーツなので、キャッチボールをする感覚でペアと話しながらプレーすることができますし、数人でサークルを作ってプレーすると通常以上にコミュニケーションが生まれ、頬骨が痛くなるくらい笑い転げることもあります笑
対戦競技ではないので、スポーツにありがちな「できないゆえの気まずさ」みたいなものは小さいと思っています。たとえラケットスポーツが苦手でも、上手な人がフォローするスポーツなので競技性を意識しなければ楽しむことができると感じています。
地域おこしのツールにしたり、企業内のレクリエーションとして広めていくのも面白いですね。「普及させたい人」が全国各地にあったやり方で、それぞれの楽しみ方でフレスコボールを広げていくようになれば、素敵です。
・「エンターテイメント」面 フレスコボールは相手と向き合う対戦競技ではなく、ペアがチームでラリーの回数などを競う採点競技です。思い切り打ち込んでいるように見えて実際は相手の打ちやすいところに返しています。そのスピード感とスリル、プレーするとわかる「抑制」の感覚が作る空気感が、「魅せる」スポーツとして向いています。
激しくも美しく、そしてスリリングな長いラリーが続くと見ている方も手に汗握りますよ笑。一方で対戦でも競争でもないため競技性としてはやや弱く、もっと「魅せる」ことができるフレスコボーラーを増やすこと、そして「魅せる」場を作ることがこれからの普及、発展において重要だと考えています。
もちろん「競技」面に注力してトッププレイヤーを増やしたり、「健康」面に注力して学校体育や高齢者スポーツなどにアプローチしていくことも大切です。
また、ここまで書いてきたスポーツの4要素やら普及、発展活動における注力領域に関してはまだまだ勉強中なので、もっと深めていけたらと思います。
最後に
ちょっと長くなってしまいましたが、フレスコボール普及活動に携わるようになった経緯や実際の活動、そしてこれからの普及についての考えを一気に書いてきました。フレスコボールというマイナースポーツの普及活動を通じて、様々なスポーツに応用できるノウハウや知見を自分の中にためていきたいですね。
僕にはひそかな目標があります。それは、全国どこに行ってもフレスコボールを楽しめる環境を作ることです。全国各地にフレスコボールを「普及させたい人」、普及の仲間をたくさんつくること。
旅行好きでわりと色々なところに行きますが、旅行先でフレスコボールできて友達も増えたらこれほど楽しいことはないですよね笑。全国各地にフレスコボールコミュニティができて、そこに遊びに行って色々な人とフレスコボールしたい。
それじゃ。
ーーーーー 「フレスコボール de 朝活」をはじめとするイベント面や情報発信における工夫、これからの普及戦略やフレスコボール(スポーツ)に対する考え方など、質問等ございましたらお気軽にTwitterやFacebookでご連絡ください。