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プロスポーツビジネスのキャリアを考える

こんにちは、わかつき(@tsubasa_waka)です。

 

GWはいかがおすごしですか?

僕は飲んで飲んで、飲んでな日々が続いていますが、地味に読書週間として本を数冊読みました。

 

その中の一冊、「プロスポーツビジネス 私たちの成功事例」をご紹介します。

 

 

 

スポーツビジネスの9人の侍

 

本書は、スポーツビジネスの各分野におけるトップランナー9人の、現在の仕事内容やその立場に行き着くまでのキャリアを紹介しています。スポーツの”価値”を社会に届ける各分野は以下(敬称略)。

 

マーケティング / 渡邉和史
スポーツデータリサーチ / 秦英之
スポーツファシリティ / 上林功
イノベーション / 馬場渉
スポーツツーリズム / 倉田知己
クラブ経営 / 是永大輔
スポーツブランディング / 日置貴之
アジア戦略 / 山下修作
放映権ビジネス / 岡部恭英

 


自分の目標や興味、現在の立ち位置によってどの人の話が響くはそれぞれだと思います。僕は「イノベーション」の馬場さん(SAP)の話が一番面白かったです。

 

 

SAPがスポーツ産業に参画した理由として、以下を挙げています。

一つは、スポーツで生まれた新しい創造性のあるテクノロジーの活用方法を、他の産業へと活かしていくこと。もう一つは、スポーツという世の中で大きく注目されるコンテンツを通じて、SAPのテクノロジーの価値を世の中に訴求すること。

 

 

スポーツはある種の最新テクノロジーの試行の場として価値が非常に高いのかもしれませんね。後者はわかりやすく、スポーツの"媒体力"を活用しています。

 

一方で、スポーツ業界自身は他業界のベストプラクティス(成功事例)をあまり取り入れていないように感じているとのことです。

 

いまスポーツとは別の業界で働いている人は、その業界・領域のベストプラクティスを調べ分析し、スポーツ業界への応用案を考えてみると面白いかもしれません

 

 

 

ロールモデルから自分のキャリアプランを再考できる一冊

 

「ファンの”心”を動かすビジネスモデルの真髄」と紹介されていますが、ビジネスモデルを紹介する内容ではなく、「何歳ごろに何をやっていたんだ!」とロールモデルとして参考にできるような一冊になっているかと思います。

 

 

馬場さん含め9人のキャリアに着目すると、半分以上の人は最初はスポーツ業界におらず、別の業界でスペシャリストとしての力を磨き、スポーツ業界で応用しています。

 

 

本書冒頭でも、スポーツビジネスはあくまでビジネスの一つで、対象がスポーツなだけと書かれており、自分がスポーツ業界で何をしたいかによって必要とされるスキルは全く違います。 

 

まだ就職前の学生の方でスポーツ業界を目指している方は、改めてスポーツ業界での目標を明確にし、それに必要なキャリアを逆算で考えてみることをオススメします。

 

 

一方で別の業界に就職してスポーツへの志が何かしらある方は(僕もです)、まずはその業界で専門的なスキルを圧倒的に高めるよう動き、その経験とスキルをスポーツ業界で活かすよう考えてみると良いかもしれません。

 

上述したように、自身の業界のベストプラクティスをスポーツ業界にどう活かすかをじっくり考えてみるのも第一歩としていいと思います。

 

 

スポーツビジネスにおける9領域のキャリアをざっと読める非常に面白い一冊なので、スポーツビジネスに興味のある方はぜひ読んでみてください。

 

 

 

最後に

 

興味深いのは、ここに紹介されている9人の多くが、27,28歳ごろには社外にも認められるような大きな成果を出していること。

 

新卒3年目くらいまでに挑戦の下地をつくり、次の3年間で大きな挑戦と成果を出している、といった印象です。

 

 

僕も同様の年齢に差し掛かってきましたが、改めて現状を整理すると成長のチャンスがたくさん転がっていることに気付かされました。

 

明日でGWも終わりますので、いっそうがんばろうと思います。

 

 

それでは。