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マイナースポーツ普及者はアプリのグロースハック戦略を勉強せよ

こんにちは、わかつき(@tsubasa_waka)です。

 

 

僕は2015年ごろ、フレスコボールというブラジル生まれのマイナースポーツの普及に携わっている時期がありました。

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ビーチでやる羽子板みたいなラケットスポーツ。

 

 

日本にフレスコボール協会ができてそんなに経っていない時期で、まだ第一回目のジャパンオープン(全国大会)が開催される前のフェーズでの普及活動でした。

 

 

 

普段僕はソーシャルメディアを中心にデジタルマーケティングの世界にいるわけですが、ふと当時の普及活動を振り返ってみると、フレスコボールを含むマイナースポーツ*普及活動には、アプリのグロースハック戦略がものっすごく参考になるんじゃないかとふと思いました。(ので勢いそのまま本記事を書いています)

 

*最近ではベンチャースポーツとも呼びます。

 

 

「また参加したくなる」体験会を設計していた

 

当時僕が実際に行っていた普及活動のひとつを紹介します。2015年の1〜3月の間、フレスコボール体験会として「フレスコボール朝活」を開催していました。当時の記事から引用します。

 

実情は体験会というほど堅いものではなく、休日の午前中に大きめの公園に集まり、フレスコボールで朝活をして楽しんでいただけです笑。毎回友達に友達を呼んでもらい、10〜15人程度の規模でわちゃわちゃ行っていました。 「とにかくフレスコボールを知ってもらい、楽しんでもらおう」というゆるいコンセプトで、1月末から三浦海岸に引っ越す3月末までの3ヶ月間で8回ほど実施しました。ほぼ毎週末「フレスコボール de 朝活」やっていました。リア充感満載ですっごく楽しかった笑

引用:フレスコボールの普及についての考えを書いたよ!〜フレスコボール ジャパンオープン2015を終えて〜 - スポビズライフなブログ

 

 

友達の友達くらいまでをターゲットにしていた小さな企画ということもあり、毎回10〜15人ほどの人が参加してくれ、その半分は1回はフレスコボール朝活に参加してくれた人で、その人が新たな友達を連れてまた参加してくれるような形でした

 

 

上記の記事では書いていませんが、フレスコボール朝活をするにあたって「また参加したいな」と思ってもらえるよう設計を工夫していました

 

 

具体的には「楽しい」と思えるポイントを複数設置すること。

・単純にフレスコボールが(身体を動かすことが)楽しい

・知らない人と知り合えて楽しい

・公園の芝生が気持ちよくて楽しい

・青空の下で朝食をとるのが新鮮で楽しい

・土曜の朝を有効活用することで週末全てが楽しい

 

などなど、「フレスコボール朝活に参加してよかったな」と思えるポイントを複数つくることで、どんな人でも1つは楽しんでもらるのではないかと思って運営していました。

 

楽しさが担保されていることがわかれば、新たな友達を連れてまた参加してくれるんじゃないかなと思っていて、結果として小さな規模ですがうまく回っていました。

(もちろん参加者にヒアリングして改善したりとPDCA回していろいろ施策を打っていました)

 

 

少し長くなりましたが、僕がフレスコボールの普及活動の中で体験したこの小さな成功体験は、アプリのグロースハックに通ずるものがあると感じました。

 

 

アプリも使って楽しいのはもちろん、広めるために新規ユーザーを連れてくる仕組みづくりに工夫を凝らしている

 

僕が小さな体験会でやっていたことは、アプリでいうユーザー体験をより良くして、かつバイラルさせることと似ています

 

 

アプリやwebサービスでごくごく普通に見られることで、仮説を設定して施策を打ち検証、初期ユーザーからヒアリングをして問題点を抽出し改善し、ユーザー体験を向上させていく。

 

 

バイラル戦略(ここでは狭義としてユーザーが新たなユーザーを連れてくる仕組みを指します)としては、割り勘アプリPaymoやフード配達アプリUber eatsなんかがわかりやすい例ですが、既存ユーザーが新規ユーザーを招待するとポイントや無料コードがもらえるなど、「友達にPaymoを紹介したいな」と思わせる明確なインセンティブがあります。

 

特にPaymoはアプリ内でしか使えないポイントを支払い時に付与したり、ボーナス的に多めに付与したりすることで、何度もアプリを使い友達に紹介したくなるバイラルループの仕掛けが非常に優れています。

参考:Paymoのバイラルループの仕掛け、体感して理解していますか? | The Startup

 

 

フレスコボール朝活ではユーザー体験の向上という点ではなかなかうまくいったと思いますが、今思うとバイラル戦略としてはややラッキーパンチ感が否めず、もっと「友達にフレスコボール紹介したい」と明確に思わせるような工夫をすればよかったなと思いました。

 

 

 

マイナースポーツをアプリ(プロダクト)に見立てることで、ユーザー体験の向上やユーザーグロースだけでなく、プロモーションやマネタイズなどをひっくるめたアプリのグロースハック戦略がめっちゃくちゃ参考になる気がしませんか?

 

 

最後に

 

アプリのグロースハック戦略がもろに参考になるのは、野球やサッカーといったメガスポーツより、普及フェーズにあるマイナースポーツの方かなと思いました。

 

本記事はけっこう思いつきのままあまり調べずに書いたので、もしマイナースポーツの普及活動でアプリやサービスのグロースハック戦略を参考にしている事例があったらぜひ教えてください!

 

それでは!

 

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