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30代前半までにやることが見つからなかったら人生やることないのだろうか

 

こんにちは、わかつき(@tsubasa_waka)です。

 

先日から「LIFE SHIFT」の読書レビューを軸にブログを書いてきています。実は年末のこの1週間を読書週間としていて、いつもより読書量を増やしています。

 

今日から新たに川村元気さんの「仕事。」を読み始めました。

「電車男」「告白」「モテキ」、そして最近では「君の名は。」などの映画を制作したことで有名な若き映画プロデューサーである川村元気さんが、宮﨑駿さん、秋元康さん、糸井重里さんなど複数の著名人と対談する形で「仕事」について考えている一冊です。

 

川村さんは仕事を二種類にわけています。ひとつは、お金をもらうための仕事。もうひとつが、人生を楽しむための仕事

本書では後者について様々な著名人と対談する中で掘り下げていて、人生に役立つ「仕事の教え」がたくさん散りばめられています。

 

まだ途中ではありますが、写真家である杉本博司さんとの対談がけっこう響いたので、書きたいと思います。

 

 

30代前半までにやることが見つからなかったら、人生やることない

「仕事。」において、杉本さんはかなり痛烈に聞こえることを言っています。引用します。

30代前半までにやることが見つからなかったら、人生やることないよ。自分の原体験みたいなものは、そこまでに出尽くしちゃってるもの。

 

20代も後半に差し掛かっている僕としては、かなりドキッとした一言です。

川村さんも賛同します。

子どもの頃の原体験があって、さらに20代までの経験でやるべきことが決まるっていうのは、ものすごく腑に落ちます。仕事というのは、そこまでにためたものを、どうアウトプットするかってことだけなのかもしれない。

 

10代20代の若いうちは様々な経験をした方がいい、というのは僕も当たり前のようにわかっていたつもりでしたが、このように痛烈に言われると焦ってしまいます笑。

 

果たして、本当に30代前半までの経験がすべてなのでしょうか?

 

 

そんなことはない、と僕は思う

結論から言うと、そんなことはありません。

 

川村さんも、杉本さんとの対談のまとめを以下のようにゆるやかにしています。

30年以上生きてしまった今、新たにやるべきことを見つけるのは難しい。きっと、今までの自分の人生の中に宝物はあるはずだ。 そうだ。大切なものは自分の原風景にしかない。

 

自分の原体験を振り返ることで、自分の原点に立ち戻ることができます。その振り返りのプロセスで自分がどのように価値観を形成してきたのかを理解することになり、その視点を持てば、人生のやりたいことを見つけ出すことはできる。そんなニュアンスが込められていると思います。

 

 

「LIFE SHIFT」にもそのヒントが書かれていた

 

昨日まで読んでいた「LIFE SHIFT」では、人生の時間が長くなる「100年ライフ」の中で、これまでとは違った生き方、新たな3つのステージについて書かれています。

そのひとつが、「エクスプローラー」。定義について、「LIFE SHIFT」から引用します。

エクスプローラーは、一カ所に腰を落ち着けるのではなく、身軽に、そして敏捷に動き続ける。(中略) このステージは発見の日々だ。旅をすることにより世界について新しい発見をし、あわせて自分についても新しい発見をする。

 

興奮、好奇心、冒険、探検、不安などがキーワード。大学生が自分探しで世界一周をする、というのが一番わかりやすい例でしょうか。上述した10〜20代の価値観形成の話にハマります。

が、ただ旅に出るだけではだめで、特定の問い(つまり旅の目的)を持ち、旅中に多様なものに触れ問に対する実験を繰り返すことが、エクスプローラーの時期を最も機能させるポイントだとしています。

 

「LIFE SHIFT」にはさらに重要なことが書かれています。それは、何歳でもエクスプローラーになれるということ。

特に有効に機能するのが、18〜30歳くらいまでの間(まさに杉本さんが言っている時期です)、そして40代半ばの時期、さらに70〜80歳ぐらいの時期としています。

 

つまり、30代前半までにやることが見つからなかったとしても、明確な問い(目的)を持って試行錯誤しながら多様なものに触れる時期を一定期間つくれるのであれば(エクスプローラーのステージを過ごせるのであれば)、新たな自分を発見し人生のやりたいことを見つけることができるのではないでしょうか。

 

 

ちなみに、僕が所属するループス・コミュニケーションズの代表である斉藤さんも、50歳ごろに大きな価値観の変化(パラダイムシフト)を起こしています。

29歳で起業してから事業を成長成功させるために猛烈に働いてきましたが、起業家人生で様々な経験を経て、やみくもに会社や事業を大きくすることでなく、「人を笑顔にしたい」という価値観に大きく変化しています。

(斉藤さんの波乱万丈の起業家人生については、斉藤さんの著書「再起動 リブート」をぜひごらんください。)

 

最後に

原体験をもとにした目的を持って試行錯誤するエクスプローラーのステージを経ることで、人生のやりたいことを見つけ直すことができるのではないでしょうか。

昨日のブログ記事で書いたことに着地しますが、計画と実験と反省を繰り返すこと、小さなことでもいいので具体的に考え、具体的に行動し、具体的に振り返ることが重要思います

参考:自分らしく生きるために、計画と実験と反省をする

 

それでは!