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スポーツVRのライブ配信において東京オリンピックはターニングポイントになるのか

こんにちは、わかつき(@tsubasa_waka)です。

 

 

2016年VR元年と言われ大きな盛り上がりを見せているVRですが、コンサルティング会社であるPwCが、VR市場は2021年には50億ドル規模になると先日発表しました。

参考:2021年までにCAGRは69.2%に!VR市場成長の予測発表 | VR Inside

 

 

 

同社の発表によるとVRの中でも、エンターテイメント、映画、スポーツなどライブイベントを含むVRビデオ(映像)市場は30億ドルにものぼるとされ、現在市場を牽引しているVRゲームを抜くとしています。

参考:Virtual Reality Video Will Be Worth $3 Billion By 2021: PwC study

 

 

大きな市場拡大が見込まれるVRビデオ(映像)の領域ですが、中でもスポーツのライブ配信は大きなポテンシャルを持っているのではないでしょうか。

 

というのも、かつての東京オリンピックがそうであったように、スポーツのビッグイベントがハードの普及に大きな影響を及ぼしてきたからです。

2020年にはそう、東京オリンピックがありますね。

 

 

2021年までのビッグイベント

 

直近のビッグイベントとしては、2018年の平昌オリンピック、ロシアワールドカップがあります。規模的にはロシアワールドカップの方が大きいですが、注目すべきは平昌オリンピックではないでしょうか。

 

 

まず、韓国が国を挙げて平昌オリンピックに向けてVRに注力すると発表していますしていて、スーパーハイビジョンでの中継、英語やフランス語など複数言語への自動翻訳を発表しています。

参考:Sports to be shown in virtual reality at Pyeongchang 2018 under Government technology plan

 

 

もちろん韓国には、ミドルエンドHMDの主要プレイヤーであるサムスンがいて、サムスン自体も平昌オリンピックのVR配信を発表しています。

参考:Samsung may provide real-time VR for PyeongChang Olympics

 

 

サムスンは昨夏のリオオリンピックを一部VR配信している実績がありますし、ホームとも言える平昌オリンピックでのVR配信はいわずもがな再注力のプロジェクトのはずです。

 

自国内での配信はもちろん、世界各国に質の高いVR映像をライブ配信で提供することで、VR市場における自身の地位を確固たるものにできるかもしれません。Gear VRはFacebookと提携していますし、そのあたりの動きも要注目です。

 

 

時差がほとんどない日本はいい時間帯に観戦できますし、2020年の東京オリンピックに向けてVR観戦を慣らすには絶好の機会になると思います。サムスンはもちろん、各社が日本向けに何か施策を打ってきてもおかしくないのではないでしょうか。

 

 

大きな流れとして、

・2016年リオオリンピックで実験的にVR配信

・2018年平昌オリンピックで本格的なVR配信

・2018年ロシアワールドカップでVR配信技術の質が上がり

・2019年ラグビーワールドカップ日本大会で日本におけるVR配信基盤の整備

・2020年東京オリンピックで日本から世界へVR配信の本格普及

 

なんてこともありうるかもしれません。

 

 

最後に

 

冒頭にも書きましたが、ライフスタイルへの影響力が強いスポーツのビッグイベントがVRのライブ配信の市場拡大への重要なファクターであることは間違いなく、その中でも2020年の東京オリンピックは最重要なイベントになるのではないでしょうか。

 

日本では東京オリンピックは放送局の枠を超えて放送されることになりますが、既にNHKやフジテレビ、テレビ朝日などはVRに力を入れています。それぞれ違ったアプローチで。

 

海外のVR主要プレイヤーの最新動向はキャッチアップしつつ、東京オリンピックに向けて日本の放送各局や企業の動きも見ていきたいところです。

 

 

それでは!

 

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