スポーツ観戦体験の変革へーーリオ五輪におけるVR放送やVR関連施策まとめ
いよいよ明日から開幕するリオオリンピック(リオ五輪)。
会場や周辺施設の建設が開催に間に合うのかと競技以外の話題でも盛り上がっていますが、VR元年と言われる今年、気になるのはリオ五輪のVRによる観戦でしょう。
そこで、本記事では、リオ五輪に関連するVR関連施策を5つピックアップして紹介したいと思います。
NBC、リオ五輪で全85時間のVR放送を行うことを決定
NBCは米国3大ネットのひとつ。撮影はオリンピック・ブロードキャスティング・サービス(OBS)が行う。史上初の五輪のVR放送となります。
対象機はSamsungのGear VRのみで、NBCの専用アプリNBC Sportsで視聴できる。
放送対象は開会式と閉会式に加え、陸上、体操、ビーチバレー、ボクシング、ダイビング、フェンシングなどの種目で、実際の配信は一日遅れとのことです。合計放送時間は85時間。
残念ながら日本では視聴することができないようです。
また、NBCはサンバカーニバルなどの様子映した360度VR動画を「Littlstar」で公開しているとのことです。
参考:米国でリオ五輪のVR番組放送が決定 放送は85時間以上 | Mogura VR - 国内外のVR最新情報
参考:今度のオリンピックでNBCが全85時間のVR放送を行う、ただし対応機はSamsung Gear VRのみ | TechCrunch Japan
BBC、リオ五輪をVR放送する「BBC Sport 360」を発表
英BBCは、リオ五輪を360度動画で放送を予定。開会式や一部種目はライブ放送されるとのこと。また、その日の競技のハイライトも配信予定。合計100時間放送されるとのことです。
対象機は、Gear VRやGoogle Cardboardなど各モバイルHMDで、「BBC Sport 360」アプリ(iOS/Andoroid)で視聴できる。現在トライアルアプリが使用可能とのことですが、日本のApp Storeではまだ確認できません(8月4日20時現在)。
参考:BBC Launches 360 Service for Rio 2016 Olympics | VRFocus
参考:BBC、リオオリンピックをVR放送サービス「BBC Sport 360」を発表 - VR Inside
Samsungら、バヌアツのビーチバレーペアを360度動画でドキュメンタリー風に撮影。
Samsungは映画プロデューサーであるMorgan Neville氏らと提起し、小国バヌアツからリオ五輪へ挑戦する同国ビーチバレーのペアを追った「Vanuatu Dreams」を公開。
参考:Rio 2016 Olympic Games Immerse Viewers In Virtual Reality
リオオリンピックシティミュージアム、リオ五輪向けのVR体験施設を設置
リオオリンピックシティ博物館は、リオ五輪開催一ヶ月ほど前から同館内に、VR体験施設を設置。
五輪会場や周辺施設の体験をしたり鳥瞰で全体像を見ることができたり、パラリンピック自転車競技などの種目を体験できたりするとのこと。中には、ウサインボルトと競走できるエキサイティングなコンテンツもあるとのことです。
参考:Rio Olympic City Museum Now Features Virtual Reality Tours
参考:Rio Debuts Olympic City Virtual Reality Museum in Zona Norte | The Rio Times | Brazil News
Getty Images、リオ五輪に360度カメラを持たせたフォトグラファー派遣
リオ五輪の公式エージェンシーであるGetty Imagesは、リオ五輪に派遣するフォトグラファーに360度カメラを持たせることを発表。
OculusやGoogleと提携している同社は、VRに関してまだビジネス面では時期尚早としながらも、VRが今年のストーリーテリングにおいて重要なツールだろうとしています。
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以上、リオ五輪に関連するVR施策を5つピックアップしました。
まだまだ導入・普及フェーズにあるVRですが、リオ五輪は今後のスポーツ観戦の在り方が大きく変わっていく節目となりうるので、引き続きウォッチしていきます。